ここはイラストレーター・田川秀樹のギャラリーです
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<アナログ原画をアニメーション化するプロセス>
私はTVやウェブサイトなどで公開されるアニメーションを多数手がけておりますが、
これらは全て、アナログで描いた手描きイラストをデジタル上で合成して、作品に仕上げた物です。
全体のイメージスケッチ〜原画までを私が担当し、
そのデータをアニメーションの会社にお渡しして、動画の状態に仕上げて頂いております。
ここでは、NHK「シャキーン!」でオンエアされた作品を使って、そのプロセスを公開します。
1、全体の下書きを1枚絵の状態で描きます。 | |
2、画用紙にキャラクターの下書きをトレースします。 この時、動きを想定して関節ごとに分割します。 場合によっては、顔の輪郭と目や口をバラバラの状態で描く事も あります。 |
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3、キャラクターに絵具で着色して仕上げます。 キャラクターの背景は、白バックで仕上げます。 (合成の時、切り抜きやすくするため) |
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4、同じ要領でその他のパーツを描きます。 効果線や煙のパーツなどは色を変えたり 半透明処理などをして使用されますが、 ここでは素材として用意します。 |
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5、背景の下書きを画用紙にトレースします。 |
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6、背景を絵具で着色します。 | |
7、キャラクターの手前に来る部分の背景は、別パーツに 分けておきます。 |
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8、原画が完成した状態です。 これらをスキャニングして、アニメーションの会社に データとして送ります。 |
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9、アニメーションの会社ではデジタル上で素材を合成し、動きを付け、 文字やエフェクトなどを追加して1本の作品に仕上げます.。 ろうそくの炎は1つしか描いていませんが、変形・コピーして 使用されています。 |
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10、さらに別の会社にデータが送られ、 音楽・ナレーション・効果音などが入れられて完成です。 |
以上が製作の過程です。
パーツがバラバラの状態で仕上げるので、背景とキャラクターなどを調和させるのがとても難しいです。
色味などに関しては、合成した段階で全体の雰囲気を見ながら
調節して頂いたりしてます。
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